腎臓排出が病には色々な種類があり、その原因や症状もそれぞれ違い、対応策も異なることから、まずは医師の診断や注意事項をお伺いするのは必須です。

腎臓の機能が失われると慢性腎不全になり、慢性腎不全になると機能回復は見込めないので慢性化しない努力や工夫をしたいところです。

腎臓病保存期といわれる、透析開始前の状態であれば食事療法はとても効果的で、透析導入にすすむのを遅らせることができます。
透析を受けている人でも、透析を受けるための体調維持のために食事療法は大事です。

腎臓病の予防策には、尿の色や浮腫のチェック、肥満の予防、適度な運動、こまめな水分補給など様々ありますが、1日のうちで必ず摂る「食事」でも気を付けられることはたくさんあります。

腎臓病の食事で気を付けたいのは、タンパク質の摂取量です。
腎臓病の種類によって違いがあるため、医師の指示に従うことが大事です。
タンパク質を減らすと摂取カロリーが下がって筋肉から痩せてしまうため、不足分は糖質や脂質で不足を補うようにします。

嚥下や咀嚼の機能が低下している人は、高たんぱくの卵を使わずに片栗粉などでとろみをつけましょう。

また、塩分の制限も大事です。
腎機能が低下すると、塩分の排泄機能が低下して体内に塩分が溜まってしまい、浮腫みや高血圧症の原因になります。
さらに症状が進めば心不全や肺水腫の原因にもなりうるので、高血圧症の制限量と同等くらいの1日6g以下を目標にします。

ハムやソーセージ、かまぼこやはんぺんのような加工食品は塩分が強めなのでできるだけ控えた方が良いです。
レモンやだしで割った醤油などを上手に利用して、塩分の使用を抑えましょう。

腎臓の機能が低下するとカリウムの排出がしにくくなって、高カリウム血症を7併発するので、カリウム制限も必要です。
カリウムの多い食品は、果物ならバナナが代表的です。
生の果物はひとつの半分量に抑えたり、缶詰の果物を利用するなどがおすすめです。
いも類、肉魚類も比較的多く、主食なら麺類に、100%のジュースも要注意です。

腎臓病は食べられる食品が少ない印象がありますが、カリウムは水やお湯に溶けるという性質を利用して、茹でたり流水にさらすなど調理方法を工夫することでカリウムを減らすことができます。

電子レンジによる加熱はカリウムを減らすことは出来ません。
食材を小さめに切ると、よりカリウムの除去ができますし、高齢者の方にたべやすくもなります。

腎機能を高める食品は、しいたけ、とうもろこし、はと麦、りんご、黒酢などがあります。