インフルエンザは、毎年流行する年代問わず感染するウイルス性の風邪です。
時期は早いと11月から4月上旬くらいまでです。
流行する型によって若干症状に違いがありますが、発熱・頭痛・悪寒・全身倦怠感・咳・鼻水などが主な症状です。
インフルエンザのウイルスの増殖は、喉の粘膜についてから20分ほどで増殖を開始して、約2日ほどで発症します。
ただし、ウイルス量が少ないと潜伏期間が1週間ほどになるため、その間に会話やくしゃみなどによる飛沫感染、飛沫が付着したてで触れたドアノブや公共の乗り物の手すりや吊り輪を介しての接触感染によって、感染が拡大していきます。
流行が始まると、ニュースでも報じられるようになるので、その頃に38度を超える高熱や全身倦怠感を訴える症状が出たら、様子を見ずにすぐに病院へ行くのが賢明です。
高齢者がインフルエンザに罹ると、急激に症状が悪化しやすく、肺炎なども同時にひきおこして重症化するケースがあります。
また、呼吸器系が弱いと気管支炎を併発することもあり、さらなる体力低下を招く恐れがあります。
インフルエンザの予防方法は、一般的には「手洗い」「マスクの着用」「咳のエチケット」と言われていますが、高齢者の場合、食後の歯磨きや入れ歯のケアといった口腔ケアをしっかり行うことで、二次感染予防することもできます。
インフルエンザのウイルスは石鹸に弱いので、手洗い時に必ず石鹸を使用するというのも簡単ですぐにできるかなり有効な対策の一つです。
ワクチンの接種は毎年10月頃から始まりますが、接種してから効果が出るまでに時間がかかるため、ピーク時に効果が出るように11月末ぐらいまでに済ませる事ができるように、体調を整えます。
インフルエンザの流行の兆しが見え始めたら、室温と湿度にも気を配りたいところです。
冬場は空気が乾燥しやすい季節である上に、室内は暖房器具の利用によってより空気が乾燥しやすくなります。
加湿器などをつかって湿度50~60%を保つようにします。
患者の服や寝具カバーは通常の洗濯・干し方で大丈夫です。
インフルエンザが蔓延する時期は、介護者も介護される側も、街中や人の多く集まる場所へ外出することを極力避けると良いでしょう。
実体験で、私はインフルエンザではない病気で内科を受診したら、病院でインフルエンザに感染した事があります。
病院も「人混み」とみなして、なるべく混雑時の受診を避けたり、マスクをしていく、手洗いうがいをしっかりする事を心がけましょう。