糖尿病に罹っている介護が必要な高齢者向けの食事の注意点としては、まず第一にバランスの良い食事を摂ることに尽きます。
特に独居の高齢者の男性の場合は、食生活の乱れが多かったり、医者から出ている薬も飲み忘れたりするなど、基本的な生活リズムが崩壊しているケースもあります。
高齢者がかかる糖尿病は、生活習慣の乱れが原因で罹る2型糖尿病が多いそうです。
また、糖尿病は、加齢・遺伝・肥満・運動不足が主原因と言います。
このような方が介護のサービスを受ければ、多少なりとも食生活の改善は見込まれそうです。
遺伝が主原因だから自分は家系的に大丈夫と油断をしていてはいけません。
在宅の方を介護したり介助する場合は、カロリーの低めな食材を選んで献立を考えます。
主食であるご飯やパンの量を減らすかわりに、カリウムが豊富な野菜を意識的に摂るのが有効です。
カリウムは人の体に必要なミネラルのうちの一つで、ナトリウムを排出する作用があります。
カリウムが豊富な食品は、刻み昆布などの昆布類、わかめ、ひじきといった海藻類、いちごやバナナ、すいかなどの生果物、干ししいたけ、切り干し大根、ほうれん草、ブロッコリ、小松菜、大豆などの野菜や乾物があります。
これらは、比較的高齢者の食事の献立に入っていそうな食材です。
糖尿病の方は、実は野菜不足だったという人も多いので、野菜を積極的に摂るよう心掛けたいものです。
野菜をたくさん摂ることで満腹感が得られるし、間食を減らす手助けにもなり、多くの高齢者の悩みの種である便秘の解消にも役立ちます。
カリウムが良いからといって摂りすぎると、手指がしびれる、だるくなるなどの症状が現れ時には危険な状態に陥ることもあるので、摂取量には気を付けたいところです。
独居で認知症を患っている上に糖尿病がある高齢者が自分で食事を気を付けるなどは難しいので、離れて暮らす家族などが、糖尿病食の食事を宅配してくれるサービスを利用するのもおススメです。
今は大変便利になって、配達区域が全国のところもあります。
高齢者であるないにかかわらず、糖尿病患者は甘いものを摂りすぎている傾向にある方も多くいます。
間食はしないのが一番ですが、間食も大事な食の楽しみの一つです。
食べる量をおさえるのはもちろん、寒天などカロリーがほぼない食材を使ったゼリーなどが有効です。
また、間食を食後に摂るようにするなど摂るタイミングも工夫すると、血糖値への影響も少なく済みます。
高齢者の糖尿病患者の場合、それ以外の疾病を抱えている場合も多く、その上嚥下障害、義歯による噛みづらさなどさまざまな問題を併せ持っている事が多いので、基本形を学ぶには、まず病院の医師や管理栄養士などのプロの指導を仰ぐのがおすすめです。